『大切な友達』


僕はいつもの場所でシカマルと一緒に寝転んでいた。

シカマルと出会ってから何年経ったのだろう。

いろんなことがあったなぁとぼんやりといろんなことを思っていた。


―回想シーン―


「忍者ゴッコしようぜ!忍者ゴッコするやつ、この指とーまれ!」

「僕もいれて。」

いつものように遊びに入りに行く。

「来るなよ。お前が入ったらまた負けるだろ。」

「そうだよ。デブ。」

とまた入れてくれなかった。

でもそんな僕にも『大切な友達』ができた。

「わかったよ・・・。」

僕が離れようとすると

「オレもパスするぜ。」

シカマルが僕と一緒に離れてくれた。

「勝手にしろよ。」

そう言っていじめっ子らは遊びをし始めた。

「いいの?」

僕はシカマルに聞いた。

「いいんだよ。ほっとけ、あんな奴等。それより、いつもんとこ行こうぜ。」

シカマルはめんどくさそうに僕を誘ってくれる。

それでも僕はうれしかった。

「うん。」

僕とシカマルはいつもの場所へ歩いていく。


―回想終わり―


僕は起き上がった。

「シカマル・・・。」

僕はふと名前を呼んだ。

「なんだよ?」

寝転びながらそっけなく返事するシカマル。

「・・・なんでもないや。」

僕はそんなシカマルを見て、笑顔がこぼれた。

そして、また空を見上げる。

「明日は任務あるのかなぁ?」

「ん〜、たぶんな。」

「そっか。頑張ろうね〜。」

「あぁ。めんどくせ〜がやるっきゃねぇよなぁ。」

そんなシカマルの言葉にまた笑顔がこぼれる。

「さてっと。そろそろ行くか。」

シカマルが起き上がってのびをする。

「うん。僕、お腹すいてきちゃったよ。」

「よし。行くか。」

もう夕方になっていた。

「きれいだね。」

「そうだなぁ。」

夕方の雲は一段ときれいだった。

この夕焼けをシカマルと見れて良かった・・・。

チョウジはそう思った。


今でも僕とシカマルはいつもの場所へ行っている。

いつかシカマルが中忍になっても僕との友情は変わりはしないよ。

そうでしょ?シカマル・・・。

たとえ離れ離れになってもシカマルは僕の『大切な友達』だからね。

そんなことを思いながら二人は家路についたのだった。


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