『仲間』


悪ガキ4人組は、今日もアカデミーを抜け出していた。

「おい!まだイルカ先生、追いかけてきたってばよ。」

「シカマル。影真似で止めろよ。」

「なんでオレなんだよ。」

「僕の弁当〜。」

どうしてこうなったかと言えば、教室での出来事から始まる。


「チョウジ!また弁当食べてるな?」

チョウジが弁当を食べているのをイルカ先生に見つかったのだ。

そして、次にイルカ先生の目に飛び込んできたのはナルトとキバだった。

2人ともいねむりをしていた。

「こらー!ナルト、キバ!お前らいねむりをするなー!」

「ふにゃ。」

目を覚ましたナルトとキバ。

「ヤベェ。逃げるぞ。」

とキバの掛け声と同時に3人で逃げ出す。

走っていると、シカマルが寝てるのが見えた。

3人でシカマルのそばを通って逃げる。

足音がするので起き上がったシカマルは、3人が逃げてくるのを見た。

その後ろではイルカ先生が怒っている。

「こらー!シカマル!お前はこんなとこにいたのかー!」

「ヤベェ。」

とシカマルも一緒に逃げ出した。

「シカマル。またこんなとこで寝てたの?」

のん気にチョウジが聞いてきた。

「あぁ、まぁな。お前らはなんで追いかけられてんだよ?」

シカマルが3人を見た。

「僕は弁当食べてるのがバレたの。」

「オレはいねむり。」

「オレもだってばよ。」

「お前ら・・・。」

シカマルがため息をつく。

「お前だって、追いかけられてんじゃん。」

キバにつっこまれるシカマル。

「イルカ先生、まだ来るってばよ。」

ナルトが後ろを振り返る。

「どうする?」

キバがみんなに聞く。


そして、今に至るのであった。

「シカマル、影真似使えよ。」

「オレはどうすりゃいいんだよ。」

「みんなのためだ。犠牲になれ。」

なんでだよ。とシカマルが嫌な顔をする。

「あそこに隠れようよ。」

チョウジが目の前にある小屋を指差した。

「よし。そうしよう。」

4人で小屋を飛び越えたフリをして、小屋に隠れた。

「おい。もうちょっと寄ってくれよ。」

「いてっ。ふむなよ、シカマル。」

「これ以上、寄れないよ。」

「イルカ先生が来たってばよ。」

4人は手で口をおさえた。

静けさが広まって、外の木が風で揺れる音しかしない。

そこへ足音が聞こえてきた。

「ったく。あいつら・・・、どこいったんだ?」

イルカ先生がキョロキョロして探している。

必死で気配を隠す4人。

「あっちのほうかな。」

イルカ先生が行ってしまった。

赤丸がすきまから顔を出して、外を見た。

「ワン。」と一声。どうやらいないと言っているらしい。

「よし。いなくなったみてぇだぞ。」

とキバが立ち上がる。

「ふ〜、やっとかよ。」

シカマルがのびをした。

「あ〜、息苦しかった。」

チョウジものびをする。

「イルカ先生、結構しつこかったってばよ。」

ナルトが最後に立ち上がった。

「ほんとだぜ。」

キバが後ろを振り向く。

「んで?これからどうすんだよ。」

シカマルがみんなに聞いた。

「そうだね。このままずっとここにいるってわけにもいかないしね。」

チョウジがポテチを開け始める。

「チョウジ、おめぇ言ってることとやってることが全然違うぞ。」

シカマルがチョウジを見て、あきれている。

「まぁゆっくり歩いて帰るか。」

キバの一声で4人は歩いて帰った。

楽しい会話をしながら・・・。

アカデミーに戻ったらイルカ先生にこてんぱんに怒られるのでした。


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