『お菓子』
「シカマルー、チョウジー。行くわよー。」
任務が早く終わり、今日限定発売のお菓子を食べに、菓子屋に行くことにしたいの。
でも一人では、寂しいのでシカマルとチョウジも連れて行くことにした。
「あそこのお菓子おいしいらしいのよ〜。」
得意げに話すいの。
それを聞いているシカマルとチョウジ。
「ふーん。」
シカマルはその話にあいづちをうつ。
「早く食べたいな〜。」
もはや、いのの話はそっちのけでお菓子のことしか考えていないチョウジ。
三人はもうすぐ菓子屋につく。
「あ、あった!あそこよ。」
いのが指をさした先には、木の葉で有名な菓子屋が!
「へ〜。」
まったく無関心なシカマル。
「早く食べようよ!」
そう言って、さっさと中へ入っていく。
「あ!待ってよ。チョウジ。」
いのとシカマルはチョウジの後を追った。
「うわ〜。めちゃめちゃおいしそう。」
3人は周りを見渡す。
「へ〜、きれいなとこだな。・・・あれ?」
ふと見た先には、ナルト達がいた。
「あ!おーい!シカマル。お前らもここに来たのかってばよ。」
ナルトが手を振る。
サスケは無言で座っていた。
「たしかサスケって・・・。」
甘いものダメなんだよな、と思いながらナルトの方へいった。
「あー。サスケくん!」
いのがサスケのところへ走っていく。
「サスケくんも来てたんだ。」
「ちょっといの!」
サクラが席を立つ。
「あら〜、でこりんちゃんじゃない。あんたもここにいたんだ〜。」
「ふっ、いのぶたちゃんもここに来たんだね〜。」
相変わらず、二人はいがみあっている。
チョウジは早くもナルト達の隣へ座って、何を頼むかを選らんでいた。
「すみませーん。」
「チョウジ、もう決めたのか?」チョウジが早くも頼んでいた。
シカマルも選ぶ。
いのは、はじめから選んであったみたいでチョウジと一緒に頼んでいた。
「ほら、シカマルもこれ食べなさいよ。」
いのが勝手にシカマルの分も頼んでしまった。
「おい・・・。」
と言いながらもいのにまかせるシカマル。
「お前らもそれ頼んだのかってばよ。」
後ろからナルトが話しかける。
「ん?ナルト。これっておいしいのか?」
「知らねぇのかよ、シカマル。これは今日限定のお菓子だってばよ。」
「へ〜、んでおいしいのか?」
「も〜、めちゃくちゃおいしいんだってばよ!」
「ふーん。」
チラッとサスケの方を見るシカマル。
サスケは、ナルトとは違って一つしか頼んでないらしく、その一つと格闘していた。
ナルトはというと、もう三つも食べていた。
サクラもナルトに負けず、三つ完食していた。
そして、シカマル達が頼んだお菓子がやっと来た。
「おいしそう〜。」
いのとチョウジが同時に声を上げる。
そして、チョウジはすぐ食べてしまった。
次のお菓子を頼む。
「ん〜、サイコー。」
いのは、お菓子を味わいながら食べている。
シカマルは、そのお菓子を眺めた後、食べてしまった。
「おいしいだろ〜。」
ナルトは四つ目を食べてしまっていた。
「ああ。」
そう言って、シカマルは食べてしまう。
サスケは、やっと一つ目を食べ終わったところだ。
「おいしい〜。」
チョウジは二つ目を食べ終わり、三つ目に突入していた。
「あぁ。おいしかった。次はどれにしよっかな〜。」
いのは、二つ目を選んでいる。
サクラも五つ目を選らんでいた。
そして、結局この日お菓子を食べた数は、
チョウジが10個。
ナルトが7個。
いのとサクラが6個。
シカマルは4個。
サスケは1個だった。
「ふ〜、食った食った〜。」
ナルトがお腹をさする。
「おいしかった〜。」
「お前は食いすぎだ。」
チョウジもナルトのようにお腹をさする。
それを見ていたシカマルがチョウジにツッコミを入れる。
サスケもそれなりに頑張ったようで疲れた顔をしていた。
「おいしかった〜、また来ようっと。」
サクラが店を見る。
「サスケくん!次は一緒に行こうね〜。」
「なによ!サスケくんは私と行くのよ。」
また二人のケンカが始まった。
サスケはさっさと帰っていった。
「またね〜。」
と五人は別れた。
「また今度行くわよ〜。」
いのがシカマルとチョウジを誘う。
「へいへい。」
「おー。」
シカマルはやる気なさそうだが、チョウジは行く気満々だった。
そして、三人は家路につくのであった。
赤い夕日が三人を迎える。
まるで“おかえり”と言っていうようなそんな気がした。