ある日、杉元君に好きな人が居る事が分かった。

ショックだった。

でも応援しようと思った。

好きな人の幸せを願うものだと思ったから。

あたしは告白する様に言った。

嫌だったけど、心が痛んだけど

杉元君の幸せの為に頑張った。

杉元君は告白をした。

そしてフラれてしまった。

悲しそうに報告をしてくれる杉元君。

あたしは自然と涙を流していた。

杉元君は横で焦っていた。

あたしは勢いで告白をしてしまった。


杉元君は

「ごめん。」

と言ってくれた。

何に対してのごめんなのか、

あたしはよく分からなかった。

理由を聞くと、

そんな気持ちを持っていてくれてたのに

恋の相談で傷つけてごめん、だって。

杉元君は気にしなくて良いのに。

なんて優しい人だろうと思った。

また好きになってしまった。


杉元君はあたしの事を考えてくれるって言ってくれた。

でもあたしはフラれた子の事をもっと頑張って欲しいと思った。

諦めないで欲しかった。

あたしは想いを伝えられただけで満足だった。

「考える。」

と杉元君は言った。


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